大阪万博、イタリア館が魅力たっぷりなので前後編となり、今回は「行って参りました大阪万博!日記、その2後編」となります
4月13日に開園した大阪万博ですが、パビリオンによっては展示物が変わったり、追加されたりしてます
イタリア館も例外ではなく、5月18日に新たに展示されたのが(日本で2度目の公開)
ミケランジェロ・ブオナローティ「キリストの復活」 1514年から1516年製作
高さは2メートル余りで、キリストが右手に力強く十字架と縄を抱く姿が表現されているという
手と足4か所に、はりつけになった時の釘の穴があります
イタリア中部のラツィオ州にある教会が所蔵
ここを見なきゃ!
メテッロ・ヴァリがミケランジェロに制作を依頼した最初のキリスト像だという
しかしその後、キリストの顔に黒い大理石の筋が現れたことから一度放棄
その後に1600年代初頭になって売りに出され、1618〜19年にかけて若きベルニーニが完成させたと推測されている
はりつけになった時に槍でつかれた傷跡が胸の下にあります
アルトゥーロ・フェラリンの飛行機
1920年に飛行家アルトゥーロ・フェラーリンがローマから東京への初飛行に使用した飛行機の展示により、イタリアから日本への旅が記念されます
SVA9型機を、オリジナルの技術図面に基づいて忠実に再現したもの
ジブリ作品『紅の豚』でポルコの友人として登場したフェラーリンは、アルトゥーロ・フェラーリンから名前をとっているとか・・・
こちらの展示場をあとにします
カラヴァッジョ 「キリストの埋葬」 1603~04ごろ
これまで門外不出だったカラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」 300x203センチ
十字架から降ろされたイエスの遺体を墓へ入れられる瞬間ではなく、「塗油の石」(墓の封印)の上に横たえられる場面
バチカン美術館の絵画館所蔵
2021年には国立新美術館でこの作品が来日する予定だったけど、新型コロナウイルスの影響で輸送困難となり中止となったそう その前は1989年の「ヴァチカン美術館特別展」で展示されて以来、今回は30年以上ぶり2度目の来日
「キリストの埋葬」の後ろに、絵画を立体に起こしたレリーフがありました 視覚障害者向けの鑑賞用かと思われます
次に目にするのはこれまた日本初公開! それもイタリア国外での展示は今回が初!
8月31日に公開となった ピエトロ・ペルジーノ「正義の旗」 1496年
なんと私たちが行った、3日前に公開!
幼子のイエスを抱く聖母マリアやそれを取り囲む天使、祈りを捧げる群衆などが描かれ、ペルジーノの代表作の1つといわれています
1496年に描かれた「正義の旗」は、偉大なパトロンであったアゴスティーノ・キージがイタリア最高の巨匠と称えた最高傑作です。絵の中では、聖母子が二人の踊る天使に囲まれています。絵の下方には、アッシジの聖フランチェスコと聖シエナのベルナルディーノが、フードをかぶっている修道士と信者たちと祈りを捧げています。この作品には、当時のペルージャの町の景色が描かれています。例えば、あの時代に存在していた城門や塔屋、プリオーリ宮殿、サン・ロレンツォ大聖堂の鐘楼、そして破壊されたサンタ・マリア・デイ・セルヴィ教会などが見られます。
引用元:L'ITALIA A EXPO 2025 OSAKA | ピエトロ・ヴァンヌッチ(通称「ペルジーノ」)「正義の旗」
光が反射してますが、大きさが分かってもらえるでしょうか・・・
ラファエロの師、ペルジーノの登場です!
— Italy Expo 2025 Osaka (@ItalyExpo2025) August 31, 2025
2025大阪・関西万博イタリア館で「正義の旗」をご覧ください!
🇮🇹#イタリア館 #大阪 #万博2025 #PadiglioneItalia #Umbria #Expo2025 #Osaka @RegioneUmbria @expo2025_japan @mariovattani pic.twitter.com/mmOOvf0XO6
「正義の旗」の次にお目にかかれるのは
レオナルド・ダ・ヴィンチ「アトランティックコード」
ルネサンスの巨匠、レオナルド・ダ・ヴィンチの直筆の設計図
ミラノのアンブロジアーナ図書館に所蔵
「アトランティックコード」はレオナルドが残した1119枚のシートからなるコレクションで、科学(解剖学、物理学)、技術(機械、飛行装置)、芸術(スケッチ)、建築(都市計画)など幅広い分野のメモや素描を含みます
今回「アトランティックコード」から厳選された4点の素描は、万博期間中にローテーションで展示され、これらは日本で初めての一般公開になります
姪っ子が以前訪れた時は、立ち止まる間もなく流れるように進まざるをえないようで写真を撮るのも難しかったようです
今回は「動画がいいですよ」と言ってた(流れるものね)ので 姪っ子が撮影しました⇩
貴重な芸術品から一転して最新技術の明るいところに出ると・・・
イタリア言えばフェラーリですね!
屋上庭園へと向かいます
フランチェスカ・レオーネ「No Name」 2023年
酸化され傷ついた金属板を使用して再生され、高貴になったこの素材は、時間、芸術、環境の間の現代的な対話のメタファーとなり、忘れ去られた素材の変容と強化を通じて私たちの時代を再解釈するよう促しています
屋上庭園のそこらに・・・
伊藤マンショ?とフェラーリン? それぞれ瞳に違う絵柄が


イタリアパビリオンのマスコットキャラクター
オリーブの枝はイタリアの平和への意志を象徴し、国内和合と国際的な兄弟愛を包含していて、もう一方、紋章の右側を縁取るオークの枝は、イタリア国民の強さと威厳を象徴している
イタリア館の前にあるオブジェ、鉄兜?
ナポリ市街とナポリ湾を一望できるサンテルモ城の屋上に設置されています
サンテルモ城は、ヴォメロの丘の上に建つ星形の要塞として知られ、ナポリの主要な観光スポットの一つだそうです
外観を撮り忘れたので画像はお借りしました
引用元:イタリアパビリオン also hosting the Holy See | EXPO 2025 大阪・関西万博公式Webサイト
「イタリア館だけで元が取れる」と話題のイタリア館、現地に行かずとも本物の貴重な芸術作品が手の届くような位置で、撮影もO.K.という寛大な配慮に感服しました
本当に足を運んで良かった~(#^.^#)
「行って参りました大阪万博!」はまだ続くのであります・・・フランス館も長くなりそう~💦
今日も最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございました
今日の1枚 「良い子で待ってます 3」
2025・8・8
自分記録:2025年9月3日
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